ヘッジファンドのすごさは、リターンの安定性
10月に入って、株式市場は乱高下しておりますが、
今年は、5月、6月と日本株が急上昇して、バブル後の最高値を更新しました。
これほど急激に上がることは喜ばしいことですが、これが毎年続くかのか?というと、そうとは限りません。
株は上がる年もあれば、下がる年もあります。上がり続ける相場はありません。
資産運用は1年で終わりというわけではなく、目標とする資産に到達するまで、
毎年毎年、着実に運用していかなければなりません。
資産運用を長期的な観点で見ると、いかにマイナスの年を減らすかということが重要です。
下表は、過去10年間の資産クラス別リターンです。
国内株式・先進国株式・新興国株ハイイールド債券・新興国債券・国内REIT・先進国REITですね。
世界の主要な7つの投資資産が、2013年〜2022年の10年間どれだけ上がったか下がったかのデータです 。
ちなみに2022年は全ての資産がマイナスになった年です。
世界株はマイナス20%で、先進国REITはマイナス26%のリターンになっています。
2020年はコロナになって金融緩和でボーンとお金をばらまいたので、一種のバブルになりました。
特に先進国株、日本株が上昇しました。一方、2018年は先進国株も日本株も全然ダメな年でした。
このように、 上がる年もあれば、下がる年もある、これが伝統的な資産運用の特徴です。
伝統的な資産運用(国内株式・先進国株式・債券・REITなど)は、年によって当たり外れがあるという事なのです。
私はこういった伝統的な投資手法は長期的な資産運用には向いていないと思っています。
それで、そのような毎年のリターンのバラツキを抑え、安定的なリターンを上げるために、私はヘッジファンドをお客様にご提案させていただいてています。
弊社が扱っております「ファンド・オブ・ヘッジファンズ」※1、これは5つの世界トップクラスのヘッジファンドを組み入れたものです。
中に入っているファンドは、一番古いものは1990年から運用しているものもあり、ヘッジファンド利益ランキング世界トップ10に入っているファンドを組み入れています。
※1 複数のヘッジファンドに分散投資するファンド・オブ・ファンズ※2をファンド・オブ・ヘッジファンズ(Fund of Hedge Funds)と呼びます。
高い運用力を持ったヘッジファンドに運用を任せると同時に、複数のヘッジファンドに分散投資し、ヘッジファンドへの投資リスクを分散効果によって抑えることが可能となる商品であると言われています。
※2 通常の投資信託は株式、国債、社債、ローン、金融デリバティブなどに投資しますが、ファンド・オブ・ファンズは投資信託に投資します。
つまり、他の投資信託に投資する投資信託をファンド・オブ・ファンズ(fund of funds)と呼びます。
このファンド・オブ・ヘッジファンドは、過去、2010年からは一度だけ、コロナショックの時に9%のマイナスを一度だけ出していますが、それ以外はずっとプラスです。2010年から一年毎のリターンを見てみますと、+19%、+27%、+7%、+13%、+8%、+13% +11% +11% +3% +12%‥と、かなり堅調なリターンを出し続けています。このようなファンドが長期投資に向いています。
平均すると、このファンドはこの13年間で平均で年率10.01%のリターンを出しています。
ボラティリティ(変動率)は7%で、先進国株式、国内株式と比較して、半分ぐらいの変動率なのです。
ボラティリティとは、株価や金利などの価格の変動性を表すもので、変動率ともいわれ、標準偏差(平均値に対するデータのばらつき具合を表したもの)で表されることが一般的です。 ボラティリティが高いほど価格の変動率は大きいことを示し、低いほど変動率は小さいことを示します。
ヘッジファンドの特徴としまして、
①ボラティリティが低い(変動が少ない)、②安定的なリターンが取れるということが挙げられます。
このファンドで言うと過去13年間で平均すると年率約10%のリターンを出しており、なおかつ変動率は7%と低いので、長期の資産運用に向いていると言えます。
最初のチャートにあるような従来型の株式、債券、REITだと、年によってリターンのばらつきがあるんです。儲かる年もあれば損する年もある。
私は、そういった従来型の投資手法は長期的な資産運用には向かないと思っております。だからヘッジファンドなのです。
例えば、先述のような世界トップクラスのヘッジファンドが入っているファンド・オブ・ヘッジファンドを資産運用の核に据えていただいて安定的に資産を増やしていただくことが今後の資産運用においてとても重要なことだと思います。
証券ライフでは今後もヘッジファンドを分かりやすく解説させていただきながら、安定的に資産が増えていくようなご提案をさせていただければと思います。
ヘッジファンドのご質問やご相談も受け付けておりますので、証券ライフにお気軽にお問い合わせください。