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不祥事で株価が急落した会社は買いか?

相場格言で「叩かれたら買い」というものがある。

しかし、その格言をそのまま鵜呑みにしてはならない。

 

不祥事が発覚したときに考えなければならない重要なことは、

その問題が企業の根幹を揺るがす致命的な問題なのかどうかということである。

 

日産やSUBARUで行われていた検査不正問題は、

ビジネスを根幹から揺るがす問題ではなかったので、

株価は多少下がったが、致命的な下落ではなかった。

 

一方、直近のレオパレス21の不正建築問題、

昨年のスルガ銀行の不正融資問題や、TATERUの改ざん問題は、

企業を根幹から揺るがす問題だと見ている。

 


一方、直近のレオパレス21の不正建築問題、

昨年のスルガ銀行の不正融資問題や、TATERUの改ざん問題は、

企業を根幹から揺るがす問題だと見ている。

 

スルガ銀行でいうと、投資用住宅ローン融資が、

収益の柱だったので、企業自体がひっくり返るほどの

悪いインパクトがあったのである。

問題発覚前に2000円前後だっった株価は、

直近の2月14日現在450円と大きく売り込まれたままである。

 

スルガ銀行、TATERU、レオパレス21は、

「致命的問題パターン」とすると

いくら株価が安くなっても買ってはいけないケースなのである。

 

一方、「問題発覚底打ちパターン」もある。

問題が事業の根幹を揺るがすことはなく、

会社が問題を真摯に受け止め、対処することによって、

時間をかけて信頼と業績を回復するケースである。

 

このパターンは、過去にオリンパスの不正会計問題のケース等がある。

オリンパスの問題はソニーが出資したことによって信用補完がなされ、

もともと内視鏡検査カメラで高い市場シェアを持っていたこともあり、

株価は大きく戻した。

問題発覚前に2000円台だった株価が、問題発覚後、424円まで下がり、

そこが底値となり、4〜5年かけて株価は10倍近い5000円まで上がった。

 

オリンパスはまさに「叩かれたら買い」の教科書的なケースである。

 

不祥事は、投資チャンスでもあるが、慎重に投資しないと

痛い目に合うことも考えておかなければならない。