ジム・ロジャーズは知る人ぞ知る投資家ですので、今さら説明もいらないでしょう。
この本は30分くらいで読めて、投資や人生に関して示唆に富むお話が満載で、
とてもわかりやすいのでおススメです。
この本の中で、特に印象に残ったことをシェアさせていただきたいと思います。
・大事なことを決めるなら、夜ではなくて朝。
朝は、頭が働き、心がクリアになります。何かを決断するのに最適な時間帯だと思います。
・たいていの問題について、正しい答えは自分の中に持っている。
・稼ぎや消費を自慢しない。
私は「いくら稼いでいるのか」「いくら使ったのか」といった類のお金にまつわる四方山話は好きではありませんし、
すべきでないと思っています。私の父や母が、そのような話題を口にしたことは一度もありません。
こういったことは聞き手に感銘を与えるテーマではないと思います。
・他人が目もくれない場所にチャンスは転がっている。
・投資は分散すべきだとアドバイスを受けることが多いでしょう。
しかしそれでは破産はしないものの、大金を手にすることができません。
1970年に一次産品を買って10年間保有し、80年にそれを売って日本株を買い、
90年にそれを売ってテクノロジー関連株を買い、2000年にそれを売っていたら、
あなたは今頃大富豪になっていたでしょう。
逆に、70年に投資を分散していたなら、ここ30年、ちっとも儲からなかったはずです。
・13億の中国人が旅する市場に勝機あり。
・21世紀の超大国は中国である。
アメリカに代わり、21世紀に躍り出るのは中国です。現在、アメリカが世界最大の債務国であるのに対して、
中国は最大の債権国になりました。
・世間の常識を疑え。
中国には資本主義経済が浸透しています。
人々は勤勉に働き、収入の約35%を貯蓄に回す。
そんな国が成長しないわけがありません。
それに比べ、アメリカ人の貯蓄率はたったの2%ほどです。
「中国は投資の対象にならない」と言われていた時代から中国への投資を
続けた結果、私は700%ものリターンを得ることができました。
まず、世間の常識を疑い、自分の眼力を信じる。
それが、私の投資哲学です。
・情熱の炎さえ消さなければ、いつか突破口が見つかる。
お金持ちになるために最も大切な資質は情熱です。
それがあれば、いくつであろうと必ず突破口が見つかります。
あまり成果が上がらない状態が続くこともあるでしょう。
でも、情熱を失わずにやり続ければ、いつかは、多くの利益を得ることができると思います。
(出典:「世界的な大富豪が人生で大切にしてきたこと60」ジム・ロジャーズ著 )
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ジム・ロジャーズの考え方は、まさに
「人の行く裏道あり花の山」です。
結局、人と同じ考え方では人より高いリターンを得ることができないのです。
自分の頭で考え、感じ、判断する。
そのためには、情報収集、情報選択、投資行動の決定を繰り返すことです。
そして、自分自身の哲学を持つことも大切です。
それが、投資判断に影響します。
私も常に自分自身をアップデートしながら、時代の先を読む訓練をしております。
ただ、変えてはならないものあります。
それは、自分の「信念」です。
最終的な投資パフォーマンスを左右するのは「信念」だと私は思います。
自分がこれだと思った銘柄、国、ファンドにどれだけ強い信念を持って投資できるか。
下がったときに「信念」を持ち続けることができるか。
金融市場は、自分の「信念」を磨きあげる「場」なのかもしれません。