初夏の気持ちよい風の吹く日曜日、東山五条の大谷本廟へ野村徳七翁のお墓詣りに行ってきました。
清水寺など観光地がまわりにあるので、いつも人でごった返していますが、お墓に向かう道は一本奥に入っていて、人も少なく急に静かになります。
もう10回以上お参りしていますが、徳七翁のお墓はいつ来てもすがすがしく、心が晴れやかになります。
今日も天気が良く、気温もそれほど高くなかったので、気持ちよくお参りさせていただきました。
お墓は定期的に植木屋さんか、お花屋さんが手入れされているのでしょう。いつも、キレイに整えられています。素晴らしい!
野村徳七翁のお墓には鍵がかかっていますので、墓地の手前にある、お花屋さんに鍵をお借りしなければなりません。そちらで「野村徳七さんのお墓参りに来ました。」と言って、お線香代の450円をお支払して、お墓の鍵とお線香を受け取ります。
お線香は独特な渦巻き型のお線香です。お花屋さんに「他のお墓でこのうずまき線香を使っていらっしゃる方はおられますか?」とお尋ねしたところ、他に使われているところはなく、野村徳七さんだけだそうです。(渦巻き線香には徳七翁のこだわりや何か意味があるのでしょう。)
帰りには、鍵をかけて、前の方がお供えになって、灰になった皿と鍵を一緒にお花屋さんにお返しします。芳名帳を見ると、野村證券をはじめ、野村不動産、野村建設工業、りそな銀行、コスモ証券の方が来られていました。
りそな銀行の前身である大和銀行は野村徳七さんが作られた銀行です。徳七翁は野村財閥として野村證券をはじめ、大和銀行(現りそな銀行)などいくつもの事業をつくられました。
野村證券がどこの銀行グループにも属さず、独立した証券会社として生き残っているのは、徳七翁が残された自尊独立のカルチャーが今も脈々と流れているからだと思います。野村證券に関して、いろんな方がいろんなことを言っていますが、私は素晴らしい会社だと思います。それは中に入って働いてみないとわからないものだと思います。野村證券での経験がなければ今の私はありません。私は野村證券で12年間学ばせていただいたことを誇りに思っております。
お墓は、このような日本庭園の中にあります。
小高い丘の上にありますので、京都市内を一望できます。いい風が吹き、とても気持ち良いです。
お墓とは思えない、なんとも言えない風情です。茶人でもあった徳七翁の風流さが感じ取れます。
徳七翁は天国でもお茶を楽しまれていることでしょう。
いつも何かの時にはお墓に参らせていただき、すがすがしい気持ちで帰ってきます。そして何かしらかのアイディアが湧いて、次の展開のヒントをいただきます。
今日は、「Invest different」「人と違う投資をしよう!」というアイデアが下りてきました。アップルのCMに「Think different」というものがありました。そこから閃いたのだと思います。証券ライフの独自性は、普通の証券会社と違う投資アイデアを提供することにあります。
「人の行く裏道あり花の山」これがまさに証券ライフの真骨頂です。
皆と同じ投資は儲かりません。いかに、皆が気付く前に投資するかが重要です。その為には常に情報収集はもちろんのことインスピレーションを磨かなければなりません。
徳七翁はお茶文化に触れながら、直観を研ぎ澄ましていらっしゃったのではないでしょうか?
最近、お茶の先生と親しくさせて頂いており、先日ある有名な陶芸家の先生をご紹介頂きました。私はお茶に関してはまだまだ素人同然ですが、少しづつ学んでいきたいと思っております。
徳七翁のお墓参り帰り、将来的には日本文化の良さを伝える仕事もしたいなとぼんやり考えておりました。