ドイツ銀行の経営に再び暗雲が立ちこめてきている。
ちょうど1年前にこのブログで「ドイツ銀行が次の震源地か?」という記事を書いたが、やはりドイツ銀行内部に表面化できない様々な問題がくすぶっている可能性がある。
ドイツ銀行には巨額のデリバティブ残高の負債が残っており、それは天文学的な数字になっている可能性が高い。
危機は人々が過去の金融危機を忘れた頃にやってくるのである。
リーマンショックからまだ8年しか経っていないので、人々の頭の中にはリーマンショック時の記憶が残っている。
人の頭に記憶が残っている間は危機は起こらないと私は考える。
加えて、短期金利市場が安定しているという点も危機がすぐに起こらない理由である。
リーマンショックの時はドルが枯渇し、誰もマーケットにドルを出さなくなり、金利が急騰したのである。
しかしながら、短期金融市場に関しては引き続き注意が必要である。
いずれにせよ大統領選の年は相場が荒れやすいので注意が必要である。8年前の2008年も米国大統領選であった。相場が急変するのは一瞬である。シートベルトをしっかり装着して大きな揺れに備えたいところである。