先週から、世界的に株価が大きく下落している。 「落ちるナイフを掴んではいけない!」という相場格言がある。
上から落ちてくるナイフを握ると怪我をするということから、 暴落する相場で株を買うと大きな損をするという意味である。 日経平均は今日も733円下落して、17,806円まで下落した。 昨日は895円安、今日も733円安とまさに落ちるナイフであった。
これで6月の高値20,952円から3000円ほど下落した格好だが、 高値からの下落率は、まだ -15%ほどである。
日経平均はこの5営業日間の間に2800円も下落したので おそらく明日からは大きなリバウンドが起こるだろう。
しかしながら、9月15日あたりから下げが再開すると予測している。
日経平均の今後のシナリオとしては、二つ考えている。
①9月15日にかけて、19,500円あたりまでリバウンドして、 そこから、大きな下落相場に入る。今後1年間の下値メドは14000円。
②9月15日にかけて、小さなリバウンドしかなく、ずるずる下げる。 今後1年間の下値メドは14000円。
いずれにせよ、為替も円高に振れ、 中国を中心としたアジア諸国の景気下振れを考慮すると 今後、輸出企業を中心に大幅な業績下方修正が出てくる可能性が高い。 そうなると、現在の日経平均のPER14倍は割安ではなくなる。
現在の日経平均の1株利益が1267円なので、 1割減益になると1株利益は1140円になる。 2割減益になると1株利益は1013円になる。
1株利益 1140円 × 14倍 = 15,960円
1株利益 1013円 × 14倍 = 14,182円
そのような仮定のもとに今後1年間の 日経平均の下値メドは14,000円と予測する。
来年にかけて、短期的なリバウンドを挟みながら、 下落相場は続く可能性が高い。
今後の対策としては下落相場を前提に、 リバウンドで持ち株を売りながら、 銘柄入れ替えを慎重に行うか、 しばらく株式市場から資金を逃避させるかだ。 新たに株式に資金を投じる人にとっては 絶好の買い場が秋口にやってくると思われる。